前回の記事では、「ファスティングとは何か?」についてお話ししました。
今回からは、3回に分けてファスティングの具体的な方法について書きたいと思います。
※ただし、以下のいずれかに該当する方は、危険なのでファスティングはやめましょう
臓器障害のある方、重度の高血圧や糖尿病の方、痩せている(BMI18.5未満)方、妊娠中の方、小学生以下または高齢者(60歳以上)の方。
まずは、ファスティングに必須とされる3つの期間について説明していきます。
ファスティングの3つの期間
ファスティングをする際は、
①準備期間
②断食期間(ファスティング期間)
③復食期間
の3つの期間を設けます。準備期間は、徐々に食事の量を減らしていき断食の準備をしていく期間のことです。また、復食期間は、断食が終わった事を体に知らせ、徐々に元の食生活に戻していく期間のことを指します。
3つの期間について知ったところで、今回は「①準備期間」について詳しく見ていきましょう。
ファスティング期間①~準備期間~
準備期間は、断食中の効果を十分に発揮するための期間(断食期間1~3日前)です。
食事についての注意事項がいくつかあるので、確認していきましょう。
準備期間の食事のポイント
- 断食に向けて食べる量を徐々に減らしていき、玄米粥やお味噌汁など、胃腸に負担のかかりにくい食事に切り替えていきます。
- 高タンパク質、高脂質、塩分の多い料理は避け、食べすぎには注意していきましょう。もちろん、飲酒、喫煙はNGです。
- 食事はなるべく柔らかい物、温かい物を摂り、胃腸を冷やさないなど消化器官を助ける工夫をしていきましょう。また、よく噛んで食べることも大切です。
- 準備期間の終了2日前までには、動物性たんぱく質を食べるのはやめましょう。これらの食品は消化に時間がかかるため、ファスティングの妨げになってしまう場合があります。また、この日から、固形物、塩分も徐々に減らしていけると、断食期間には効果的です。
- 準備期間最終日は、塩分、固形物は控え、お粥、玄米粥のような流動食のみにし、20時までには食べ終わるようにしましょう。
- 良質な水をこまめに1日2ℓ程度飲むようにしていきましょう。
準備期間をしっかり過ごすことによって体が省エネモードになるのが早まり、断食期間の反動(急激な食事量や塩分の減少による頭痛や吐き気)なども抑えることが出来ます。
おススメの食材「まごわやさしい食」
次に、おススメの食材についてです。
準備期間におススメの食材のキーワードは、「まごわやさしい食」。初めて耳にした方も多いかもしれませんね。「まごわやさしい食」とは、健康にいいとされる食材の頭文字をとったものです。準備期間だけでなく復食期間にも良いとされる食材ですので、この2つの期間は「まごわやさしい」の中から食材やレシピを選んでいくと良いでしょう。
「ま」・・・納豆、豆腐、味噌などの豆類
「ご」・・・ごま、ナッツなどの種子類
「わ」・・・わかめ、昆布などの海藻類
「や」・・・緑黄色を中心とした野菜類
「さ」・・・魚類(特に小型の背青魚類)
「し」・・・椎茸、えのきなどのキノコ類
「い」・・・じょがいも、さつまいもなどのイモ類
この食材を参考に、まずは準備期間からチャレンジしてみましょう!
おわりに
ファスティングの「準備期間」について、理解を深めていただけたでしょうか。
次回は、断食期間について書き込んでいきたいと思います。
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