“食べる” とは?
『食を楽しむ』…そう聞いて、何を思い浮かべましたか?
・美味しいものを食べる
・誰かと一緒に食べる
・ご馳走が並んでいる光景
・味わう
など、それぞれあることでしょう。どれも良いですね♪
しかし、現代の私たちは忙しく、毎回それを実行することが難しくなっています。大人だけでなく子どもたちも、スケジュールに追われて日々過ごしているという話もちらほら。さらに、食欲がわかない・便秘もあたりまえ・手足の冷えなどを不思議に思わない人が多いことに驚いています。
ここで、ちょっと考えてみましょう。
生まれてから“食”の始まりは?…授乳ですね。その後、半年くらいから“食べる”ことが始まります。
“食べる”・・・とは?
・モグモグ口を動かす(噛む)
・ゴックン(飲み込む)
この動きは…?そう! 舌の働きによるものなんです!
私たちが普段何気なくやっていることは、実は赤ちゃん…しかも0歳児の時に養っているんですね。先ほどの授乳ですが、乳房や哺乳瓶をただくわえているのではなく、舌や唇などお口の周りの筋肉をうまく使って飲んでいます。この時期に、しっかりと舌を動かす事で次の段階(発育・発達)へと繋がっていきます。
まだ歯が生えていない状態でも舌を巧みに使い、顎や両頬へ食べ物を移動させ飲み込みやすくする。咬筋(こうきん)が次第に発達することで下顎もしっかり動かせるようになる…これがいわゆる咀嚼です。
噛むことで顔部や口腔内の筋肉が動き、頭部の筋肉も弛んでいくので、脳がリラックスし体内のリズムや循環も整っていくんですね!これは、乳幼児に限らず私たち大人も同じですよ。
この噛むことがしっかりできていると…なんと!!骨格まで整うって、知っていましたか?
食と骨格の関係
咀嚼をするにあたって大切なのが、まず腰が据わっていること。骨盤が正しい位置にあると上半身を支えることができるので、顎を引くことができますね。
それだけで首のアーチができあがり、猫背などの前傾姿勢も緩和され呼吸も楽になるので、全身への体液循環がスムーズになるのがわかります。また、骨盤の中には腸などの消化器系や生殖器系もあるため、ホルモンの分泌や免疫力を高める効果にも♪
さらに、食べる時にも分泌される唾液には、殺菌・消臭のほかにも、リラクゼーション効果、集中力や記憶力を高めたり味覚を養ったりする効果もあるんです!
美味しく、楽しく、健康に♪
これからも毎日摂る食事で、栄養バランスと併せて健康な身体づくりを意識してみませんか?