皆さんは、「ふと気づくと口の中や舌に炎症が起きていた…」なんて経験をしたことがありませんか?口内に炎症が起こると、違和感や痛みを覚えるだけでなく、食べ物や飲み物がしみてしまい、気分も食欲も落ちてしまいがちです。
そんな悩みについて、正しい知識や原因を知ることで、自分で対処できたら良いですよね。そこで今回は、 口内のトラブルでも誰しもが経験したことのある口内炎について、知ってもらいたいと思います。
症状
口内炎の症状は、痛みや腫れ、ただれや出血など、軽いものから重いものまで幅広くあります。
食事がしみやすく、痛みがあまり強くなく、粘膜に赤い腫れやポツポツと斑点やむくみができるのが、比較的軽症の口内炎です。最も多いのが、白か黄色の膜で覆われた米粒くらいの潰瘍ができ、食べ物がしみる口内炎です。通常1~2週間で治まりますが、繰り返しできる場合もあります。
重度になると、ただれたり、白い膜が覆ったり、盛り上がりやえぐれた穴や水疱ができる場合もあります。食事や会話もできないほどの痛みを伴い、出血がみられる場合は重症の口内炎です。
原因
口内炎にはさまざまな原因や種類があります。全身のトラブルにもつながりやすい口内炎だけに、原因別にきちんとすみやかにケアを行って、口内炎ができにくい口内環境を目指しましょう。
1.栄養バランスの乱れ
不摂生や偏った食生活により、栄養バランス(特にビタミン不足)が乱れていると要注意です。口の中や舌は粘膜で覆われていますが、この粘膜を守る働きをするのがビタミンB2なので、不足すると口内炎になりやすいです。
2.口内の傷や細菌感染
食事中についうっかり口の中や舌を噛んだり、歯磨きを強くし過ぎたりして傷ができると口内炎の原因になります。また、口の中の菌が増殖することによって口内炎ができる場合もあります。
3.睡眠不足やストレス
過労やストレス、睡眠不足が続くと免疫力が低下し口内炎ができます。
4.口内の乾燥
加齢やストレス、口呼吸によるドライマウスで唾液が減少し、口の中が乾燥し、口内炎ができやすい環境になります。
5.病気や薬
風邪などの発熱、抗生物質の服用で発症します。稀に重い病気が原因のこともあるので注意が必要です。
6.歯磨き剤
合成界面活性剤が口内の炎症を引き起こすことがあります。歯磨き粉の成分により刺激を受け、炎症を起こす場合があります。
おわりに
からだの不調を知らせるサインでもある口内炎は、栄養バランスやライフスタイルの見直しをすることが大切です。口内炎ができてしまうとつらい思いをしてしまいますよね?口内炎のなりやすさは、日ごろの生活習慣の心がけから変えていくことができるので、次回の記事では栄養面の対策を主としてご紹介します。