酸素や栄養を送り届け、二酸化炭素や老廃物を受け取るために、身体の細胞や臓器に細かに巡っている毛細血管。血管の99%が毛細血管であるという研究結果もあるほど身体の隅々に張り巡らされた血管です。
そして「毛細血管」という字のごとく、非常に細い血管です。実際の太さはどのくらいなのかというと太い毛細血管でも髪の毛の1/10ほどしかないそうです。
イメージするのも難しいほどの細さですね。
そんな細く、それでいて全身に張り巡らされている毛細血管ですから、血流が悪くなれば冷えや疲れなどの体調にも影響するわけです。しかも、必要ないと身体が感じてしまうと消失してしまうという面も持ち合わせています。
では、どうしたら、その消失を防ぎなおかつ、毛細血管の巡りをよくできるのでしょうか。
答えは簡単、運動です。
中でも筋トレが効果的。
筋肉をしっかりと収縮させるためには、筋肉(筋繊維)にもエネルギーを運ばなければなりません。これが毛細血管も維持や発達にも繋がるわけです。
その上、筋トレをすると、その負荷に今度は耐えられるようになるために成長しようとします。筋肉が「もっと栄養が欲しい」という状態になるのです。
栄養を得るためには「道」が必要です。そこで毛細血管が発達、消えかかっていたものも目覚めるのです。
オススメの運動は、下半身全体を動かせる
1. 屈伸運動(スクワット)。
フォームが難しい、という場合は「床に座ってから立ち上がる」という動作の繰り返しでも良いです。
2. 立った状態でのかかとの上げ下げ運動(カーフレイズ)
これは、末端でとどまってしまいやすい血流をしっかりと送り返す効果を持つ動作です。ふくらはぎの筋肉を収縮させることで、ポンプのように血管を送り返します。
3. 足の指でグーパー運動
末端まで動かしましょう。足の指を動かすと足先から温まることも感じられますし、眠る前やお風呂上がりなど、簡単にどこでもできます。
何度も言いますが、やはり筋肉を自ら意識的に使うことが大切です。強度は人それぞれなのも当たり前。
今回紹介した3つの中なら、どれか一つは…3つともできてしまいそうではないでしょうか。
さらに!と言う方は血管拡張作用のある「シナモン」(桂皮)を。なんとなく摂り入れていたシナモンもその効果を知るとまた新鮮に感じてきますよね。
血管が隅々までしっかりと届いていると言うことはむくみの改善にもつながり流ということ。美容のために摂っている栄養も届きやすくなります。
ポイントは筋肉を収縮させる運動=筋トレです。運動嫌いな人も「血管・美容・アンチエイジング」のことを頭に入れて、少しずつ習慣にしていきましょう。