何気なくしている呼吸は一日で約20000回。
呼吸の働きは必要な酸素を摂取し、二酸化炭素を出すこと。細胞と毛細血管でも、酸素の受け渡しが行われています。(内呼吸)
酸素は、身体に摂り入れた栄養をエネルギー変えるために必要です。ただ、身体の中に酸素は貯めておけません。なので、私たちは絶えず呼吸を繰り返し、酸素を摂取しているのです。
食事からせっかく栄養を摂取していても、体内に使える脂肪があっても、酸素をたくさん送り込むことができなければ、エネルギーへの変換が効率よくいきません。
では「呼吸の回数を増やせばいいのでは?」と、思う方もいるかもしれませんが、酸素の摂取量を増やすには速い呼吸(回数)よりも、深い呼吸の方が効果的。
いわゆる「深呼吸」です。
どこでも、いつでも思った瞬間に、自ら意識しコントロールすることも可能な呼吸。(自ら筋肉を動かすことで可能になります)
深呼吸をする際のポイントは…
【しっかりと吐ききる】
吐くことで、自然と空気を取り込みやすくなります。(受動システム)
【鼻から吸う】
フィルターの役目で、除菌・加湿が可能です。
「鼻が詰まっていて上手く呼吸ができない」と感じる時は、鼻に軽く両手を添え、上下にさするようにしてほぐしてみると鼻の通りが良くなります。鼻の穴をふくらましたり閉じたりする、鼻の穴の運動をしてみても良いですね。
そして、匂い。これはとても大事な要素。
「におい」が合わないと、鼻呼吸の邪魔をしてしまいます。良い香りのするところや、木々に囲まれると、たっぷりと香りを嗅ぎながら、自然と深い呼吸がしたくなりますよね。
その「香り」を嗅ぐという力を使うことで、鼻呼吸や深い呼吸を促すこともできます。
部屋の中ではアロマなどを利用し、外出先では、ハンカチや胸元にお気に入りの香りを忍ばせおくと、呼吸に加え、気分のリッラクス・リフレッシュの相乗効果も期待できます。
身体の中の細胞を活性化し、代謝活動も良くすることができる深呼吸。
毎日、少しの時間、隙間時間、デスクワークの合間、眠る前などに取り入れてみましょう。