今回は、治療家として普段から日々シニアの方と多く接し見てきた中で思ったことを書いていきたいと思います。
近年、日常品・交通公共機関の進歩や仕事の忙しさなどで運動する機会が老若男女問わず減ってきており、日常生活の運動強度が低下している人や運動習慣のない人が増えてきています。
そういった中で運動初心者や運動習慣が無く、筋力をうまく使えていない方が気をつけて運動を行えているのかと、ふと考えていました。いい準備・正しい知識を知ってから運動することはとても大切になります。
現在、自分の施術やトレーニングを受けていただいてる人の中には、男女問わずに、持病をお持ちの方・介護を受けている方から、自立されて過ごされている方など幅広くいます。若いからと言っても運動習慣の無さでカラダの年齢が上がってしまう人もいれば運動習慣のあるシニアの方たちはいつまでも若々しいカラダを保てています。
そういった方々には、症状に合った施術、運動指導、栄養アドバイスが出来れば問題はまずないのですが、何も知らずに運動されている方が正直、数多くいると感じています。初期の段階での運動意識の間違いにより、今後の自身のカラダの方向性が決まってきてしまうほど重要なのです。
では、実際に運動初心者や運動習慣のない人が、どういった所を注意して運動をしたらよいのでしょうか?
運動時の注意点
1.筋力を強くするより、筋肉を正しく使うこと
治療家として特に意識してこのように運動指導しています。運動習慣のない人は使えていない筋肉が多くあり、その結果、筋肉が短縮(小さくなって弱くなる状態)してしまい硬くなっていき、骨格の歪みを招きます。間違ったまま使うと正しく使えなくなってしまいどんどん間違った筋肉ばかり鍛えられてしまうからです。
2.筋肉を大きく動かすこと
筋肉には、長さがあります。小さく使ってしまうと動きの小さい筋肉しか育たないので、大きく動かしてあげることが大切です。
3.筋肉を意識すること
運動中は、動かすことに夢中になってしまいがちです。鍛えたい筋肉をしっかり意識して動かさないと運動効果も下がり、運動中に痛めてしまいやすいのです。
おわりに
運動の仕方はたくさんあります。今の時代、インターネットやYouTubeなどで情報は手に入りやすく有効的運動メニューばかりです。しかし、やみくもに行っても運動効果が出なかったり、痛みを伴ってしまったりすることもあります。
まずは基本に戻って、正しいフォームで正しく行えるようにしていき、そのあとから筋肉を鍛えてもよし、そのままカラダのコンディショニングを行っていき自分自身に合った運動を選択することが大切です。一人一人カラダは違うのですから……