こんにちは
みなさん、私はこれまで
炭水化物=糖質+食物繊維
と伝えてきました。
そして、炭水化物は
1g=4kcal
だと伝えてきたのですが、
実は食物繊維だけに着目すると、食物繊維は
1g=約2kcal
です。
あくまで「約」であって、もっとカロリーが低いものもあります。
本日は食物繊維の実態に迫ります
食物繊維とは
食べ物に含まれる、人の消化酵素では消化することのできない成分。
食物繊維は消化できないとはいいますが、
その一部は、大腸で腸内細菌により人間が吸収できる形に変換・分解され
て、体内に吸収されます。この過程には時間がかかるため、食物繊維は体内
に長時間とどまります。
食物繊維が不足すると大腸の機能不全に繋がることもあります。
不溶性食物繊維と水溶性食物繊維
不溶性食物繊維・・
水に溶けない食物繊維
代表的なものは「セルロース」。
水溶性食物繊維・・
水に溶ける食物繊維
代表的なものは「ペクチン」。
最近では
人体への重要な作用があるとして
「第六の栄養素」として注目されています
食物繊維の役割
水溶性食物繊維
→食後の血糖値の急激な上昇の抑制
→コレステロールの吸収を抑制
※水溶性食物繊維を多く含む食材・・
アボカド、ゆりね、オクラ、山芋、
あしたば、海藻類、ごぼう、納豆など
水溶性食物繊維は水分保持力が強く、
水に溶けるとドロドロのゲル状に変化します。
不溶性食物繊維
→大腸の蠕動運動を促す
よく噛まなければならない食材です。
※不溶性食物繊維を多く含む食材・・
いんげん豆、ひよこ豆、あずき、おから、
エリンギ、えのき、切り干し大根、
小麦ふすま、干し柿、アーモンドなど
上記から、食物繊維を摂取する効用としては、
・脂質異常症予防
・便秘予防
・肥満予防
・糖尿病予防
・脂質代謝を調節して動脈硬化の予防
・大腸癌の予防
・その他腸内細菌によるビタミンB群の合成
・食品中の毒性物質の排除促進
等が挙げられます。
ダイエットや、家庭、お仕事、学校での目標を達成する前提には
健康があります。
健康は手段!
あまり注目されない食物繊維ですが
摂取するといいことづくしなので
ぜひ、日頃から摂取していただきたいです️
ちなみに
長寿地区住民の高齢者は食物繊維の摂取量が多く
ビフィズス菌が青年並みで、
老人特有の有害菌が抑えこまれていることが実証されています。
よく聞くトクホ(特定保健用食品)の中にも食物繊維を多量に含んでいるものがあります。
一方で食物繊維には、消化管内で必須栄養素のカルシウムと結合し、
腸管からのカルシウムの吸収を阻害する働きもあるので、食物繊維の摂りす
ぎには注意が必要です。
2003年には、世界保健機関(WHO)と国連食糧農業機関(FAO)が
「食事、栄養と生活習慣病の予防」において
食物繊維が、肥満、2型糖尿病、心臓病のリスクを下げると報告し、
野菜や果物、玄米のような全粒穀物からの摂取をすすめています。
食物繊維、あなどれませんね!
次回その2では食物繊維のカロリーについてせまります!
ゆこ