前回に引き続いて、今回は腸内環境の悪化からくる便秘の解消法についてご紹介します。
正直、腸内環境が変わっても、どのくらいの効果があるのか分からない…そう思う方もいらっしゃるのではないでしょうか。
自身の経験からくる一番大きい実感は体重の減少でした(ちなみに2年で体重が27㎏落ちました)。
体重がこれだけ変化するためには、体の色々な部分に影響を及ぼしているはず。
このように、体の幅広い範囲に影響を与えられるのが腸なのです。腸内環境が変われば体の各所が変わる。そう考えると、とても重要ですよね。
前置きはこのくらいにして、それではさっそく、便秘の解消法をお伝えします。
解消法
腸内環境を整えるためには、おすすめの食生活、睡眠、運動、ストレス解消、ツボ押しなどがあります。
【食生活】
体内の善玉菌を増やすにあたって、一番効果的なのが食生活の改善です。積極的に摂りたいのは、「乳酸菌」と、その乳酸菌のエサになってくれる「オリゴ糖」です。
しかし、全てのオリゴ糖が良いという分けではありません。低純度のオリゴ糖だと、腸の奥まで届く前に消化されてしまうので、あまり効果が期待できないのです。オリゴ糖を選ぶ時は、「難消化性」の高純度のオリゴ糖を選びましょう。
〈乳酸菌摂取の食品〉
納豆、ぬか漬け、みそ
〈オリゴ糖摂取の食品〉
きな粉、いんげん、ゴボウ、玉ねぎ、トウモロコシ
【睡眠】
睡眠をすることで腸内の環境が整います。毎日きちんと7時間の睡眠がおすすめです。
【運動】
自身で疲れない程度の運動を、定期的に行いましょう。(ウォーキングなど)
【ストレス解消】
身体を動かしたり趣味を楽しんだり、こまめなストレス発散を心がけましょう。
【ツボ押し】
1.大巨(ダイコ)
位置:おへそから指3本分左右に外れ、さらにおへその高さから指3本分下側
効能:腸の動きを改善し排便を促してくれるほか、生理不順などの婦人科疾患にも効きます。
押し方:少し痛みを感じるくらいまで。 3秒間押したら開放する、これを1~2分間で10回ほど行ってください。
2.天枢(テンスウ)
(1の図を参照)
位置:おへそから指2~3本分外側に離れた場所
効能:腸の動きを改善し排便を促してくれる
押し方:少し痛みを感じるくらいまで。 3秒間押したら開放する、これを1~2分間で10回ほど行ってください。
3.神門(シンモン)
位置:手のひらを見たときに小指側にあるツボで、手首の付け根にある骨と筋肉の間のくぼみ
効能:便秘
押し方:親指でじっくり押します。これを10回繰り返します。
4.太衝(タイショウ)
位置:足の親指の骨を限界まで上にたどった場所
効能:お腹の膨張感に効果アリ。さらには美脚にも作用。
押し方:揉むように押す
〈ツボ押しの注意点〉
1.妊婦さん
妊婦さんはカラダがとてもデリケートになっているため、おすすめできません。特に安定期前はNG!
2.飲酒時や怪我
アルコールにより血行が高まっているときや、ツボ周辺に怪我や火傷などの異常がある場合も避けましょう。
3.子供やお年寄り
子どもやお年寄りの場合は、力をおさえて優しく押し揉みしましょう。
おわりに
便秘は生活習慣を原因とする腸内環境の乱れから起こっていることが多いです。食事はもちろん、適度な運動を心がける、ストレスを上手に解消する、睡眠をしっかりとる、トイレをあまり我慢しない、などなど、生活面での工夫も大切です。身近なことからコツコツとやっていきましょう。