この記事は、前回の「ダイエット成功術~上級編①~」に引き続き、更なる食欲コントロールの方法についてお伝えしていきたいと思います。
身近な危険!トランス脂肪酸に要注意
皆さんは、「トランス脂肪酸」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。ニュースや番組などでたまに話題に上がるので、聞いたことがあるという方もいるかもしれません。
実は、この「トランス脂肪酸」が食欲コントロールのカギとなるのです。まずは、トランス脂肪酸とは何か、確認していきましょう。
トランス脂肪酸とは
トランス脂肪酸は油の一種で、天然に食品中に含まれているものと、油脂を加工・精製する工程でできるものがあります。油は本来身体にとって欠かせない栄養素ですが、それは質のいい油に限った話!このトランス脂肪酸の多くは人工的に作られたもので、ダイエット面でも健康面でも「百害あって一利なし」と言われている油なのです。
そんな私たちの身体にとって決して良いとは言えないトランス脂肪酸、実は、私たちの日常生活の中に非常に身近に存在しています。トランス脂肪酸が含まれる代表例が、マーガリンやショートニング。更に、パン、スナック菓子、コンビニのお弁当、スイーツ、インスタントラーメンなどなど、人工的に加工されている食品のほとんどに含まれております。
また、業務用の揚げ物などによく使われていることが多いので、お惣菜コーナーに売っている揚げ物や、ファーストフード店のポテトにもトランス脂肪酸が含まれている可能性があります。
他にも、コーヒーに入れるコーヒーフレッシュ(プラスチックカップに入ったミルクの様な物)にもトランス脂肪酸が含まれています。
ダイエットでトランス脂肪酸がNGな理由
トランス脂肪酸が私たちの生活に非常に身近な油であることはわかりましたが、実際どのように身体に悪影響を及ぼすのでしょうか。
悪影響の1つとして、「代謝の低下」が挙げられます。
トランス脂肪酸を摂取すると、血液がドロドロになり、体内の血液の循環が悪くなります。すると、だんだんと代謝が悪くなり、脂肪を溜めこみやすい状態を徐々に作り上げてしまうのです。
また、血流の悪化による代謝低下のみならず、トランス脂肪酸は腸内の環境までも悪くしてしまいます。腸内には善玉菌と悪玉菌の2種類の細菌が存在しており、悪玉菌よりも善玉菌が多くある状態の時に「腸内の環境が整っている」と言えるのですが、このトランス脂肪酸は、悪玉菌を増やし、善玉菌を減らしてしまう効果を持っているのです。
腸内は、身体の代謝に大きく関係する部分です。腸内の環境が悪くなることで、代謝も悪くなってしまい、ダイエットをしてもなかなか結果が出ないという状況に陥りかねません。
まだまだある!トランス脂肪酸の恐怖
トランス脂肪酸は、代謝を落として太りやすい体質に導くのみならず、そもそもの健康自体をも阻害してしまいます。
そうさせてしまう原因が、トランス脂肪酸の持つ「人間の身体で非常に消化されにくい」という特徴。トランス脂肪酸が体内に入ると、細胞膜の中に侵入し、細胞壁を壊し、細胞の働き自体を狂わせ、私達の身体を不健康にするのです。流産や婦人科系のトラブル、動脈硬化などを引き起こすリスクが増す、という研究結果も多く発表されています。
トランス脂肪酸を見分けるには?
トランス脂肪酸の危険性についてはわかりましたが、「ダイエットには、トランス脂肪酸も気を付けましょう!」といっても、トランス脂肪酸を摂らないようにどう気を付ければいいのでしょうか。
そのポイントは、「原材料を確認すること」です!といっても、「トランス脂肪酸」という文字が原材料にかかれているわけではありません。ここでチェックするべきなのが、「ショートニング」「加工油脂」「ファットスプレッド」という表記。これらの表記が原材料名にある食品には、トランス脂肪酸が含まれている可能性大です!
おわりに
いかがでしたか。油は油でも、正しい油のチョイスがダイエットにも健康にも大きく関わってきます。
正しい油の選び方についてはこちら:正しい油の選び方
ダイエットにオススメの油はこちら:食欲に悩むあなたに~MCTオイルダイエット~
ぜひこれらの記事も参考にしつつ、食事のコントロールに取り組んでみてください。
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