ダイエットを成功させる1番のポイントは、ズバリ、食事の調整です。
多くの方は、食事の調整について「きつそう」「つらい」というイメージを持っているかもしれません。しかし、食欲さえコントロールできるようになれば、意外と簡単。今の食事を見直し、食欲を狂わせている食べ物をしっかり知ることから始めましょう。
この記事では、前回の「ダイエット成功術~中級編~」に引き続き、加工食品の中でも特に注意するべき成分についてお話していきます。
加工食品の中でも要注意~小麦粉をカットせよ~
前回の記事では、ダイエットの際は加工食品に注意するべきことをお伝えしましたが、実は、加工食品の中でも特に注意すべき成分があるんです。
それは、小麦粉。
加工食品の中でも、小麦で作られたパン、うどん、ピザ、パスタ、ケーキ、クッキー等、これらの小麦粉製品をカットするだけで、楽に食事をコントロールする事が出来るようになります!
なぜ、小麦粉製品はダイエットに不向きなのでしょうか?その理由をいくつかお話したいと思います。
小麦粉がダイエットにNGな理由
①血糖値を急上昇させる糖質を多く含む
小麦粉は、血糖値を急上昇させやすい糖質を多く含んでいます。「ダイエット成功術~初級編~」でお伝えしたように、血糖値の上昇は体脂肪を増やすだけではなく、急激な空腹感をもたらすなど食欲コントロールを困難にする原因の一つになります。
パン、ケーキ、クッキーといったように、人工的に加工を加えれば加えるほど血糖値の上昇を急激にするいう特徴があることから、こういった小麦粉製品はダイエット中には食べないほうがよいでしょう。また、体内の栄養素まで阻害してしまいますので、代謝も下がりやすくなります。
②中毒性が強いエクソルフィン
パンやお菓子、アイスなどの甘い物に、うどんやパスタ、ラーメン、ピザなどの麺類…
「これなら、いくらでも食べられちゃう!!」という方。そんなあなたは、小麦中毒になっている可能性が考えられます。ダイエットを始めるのであれば、これらの小麦製品の摂取を減らすことがおススメです!
なぜ、小麦粉製品を食べると「いくらでも食べられる!」と思ってしまうのでしょうか。
そのカギは、小麦に含まれる「エクソルフィン」という物質にあります。この「エクソルフィン」は麻薬のような働きをする物質で、小麦製品を食べることにより、脳に多幸感を感じさせます。「エクソルフィン」によって「この幸せをずっと感じていたい」と反応した脳は、「まだ物足りない、もっと食べたい」という信号を出します。その結果、炭水化物の食べ過ぎに繋がり、体脂肪がどんどん増えていくわけです。
小麦を断ち切ることは、はじめは大変かもしれません。しかし時間が経てば小麦中毒から解放され、ダイエットが楽に出来るはずです!
多くの病気を誘発するグルテン
小麦粉製品に含まれているタンパク質の一種である「グルテン」自体も、ダイエットや体調管理に支障をきたす原因となり得ます。「グルテン」とは、パンやケーキをふわふわに膨らませたり、もちもちとした感触を出したりするのに関係している成分です。
小麦にはグリアジンとグルテニンという2種類のたんぱく質が含まれており、この2種類のたんぱく質に水を加えてこね合わせると「グルテン」になるのですが、このことからわかるように、グルテンはもともと小麦の成分ではなく、人工的に作られたタンパク質です。
このグルテンは、中毒性があり、更には脳にまで悪影響を及ぼすともいわれています。心の安定に欠かせない「セロトニン」の分泌を妨げ、神経を興奮させる「ノルアドレナリン」を過剰に分泌させてしまうのです。すると、
- 「イライラする」
- 「記憶があいまいになる」
- 「情緒が不安定になる」
- 「興奮しやすくなる」
といった症状を引き起こしやすくなってしまいます。
また、昔から、グルテンが引き金になっている「セリアック病」という病気があります。この病気は、グルテンによって免疫のない小腸にダメージを与え、栄養が吸収できなくなる病気です。栄養吸収をつかさどる小腸が炎症を起こしてしまい、アトピー、喘息などのアレルギー症状、生理不順、下痢、便秘など、様々な体の不調の原因にもなります。
このように、精神・身体両方の面から、グルテンを含む小麦粉製品は控えたほうが良いと言えるでしょう。
おわりに
以上、加工食品の中でも、小麦粉製品に注意すべき理由をお話しました。
まずは、こういった健康を阻害してしまう食材・成分を知り気をつける事で、ダイエットで体が変わるだけではなく心までも健康的になり、より一層幸せを感じることが増えるはずです。
具体的な食事方法は、「栄養素をバランス良く摂るコツ」を参考に出来る事から切り替えてみて下さい。
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