ブラジル・サンパウロ出身。ブラジル及び日本で格闘技選手の通訳兼マネージャーを経験した後、2009年から江崎グリコパワープロダクションで、アスリートの栄養指導を担当。パーソナルトレーナーとしても、格闘技道場オフィシャルトレーナー、日本代表チームのコンディショニングコーチを務めた。また、フィギュアコンテストに出場し、第1回美と健康の祭典シャイニークイーンコンテスト優勝、11年日米親善セントラルフィットネスBODY BUILDING & FIGURE4位。現在はパーソナルトレーナーに専念し、スポーツ選手やモデル、ミスコンテスト・ファイナリストを中心に指導するとともに、パーソナルトレーナーのための研修も多数行う。
藤田ダニエラ裕子が、いつまでも美しく自然体で過ごせる秘訣は一体何なのか。
その秘訣に、#exercise #nutrition #rest 3つの側面から迫る。
#Exercise
トレーニングはやりすぎない。いつでも自分の気持ちを大切に。
―藤田さんは、日ごろどのような運動・トレーニングをしていますか?
トレーニングは、やりすぎないことを心がけています。
もともと私はすごくハードにトレーニングをしていたのですが、「これは何分かけてやって、そのあとあれに何分かけて、、」というように全部を決めてしまうと、段々と「やらなければいけない」という気持ちになってしまう気がして。
トレーニングをもはや義務のように感じてしまったり、抵抗を感じてしまったりする中で運動を続けていると、ホルモンの関係で、人は過食に走ってしまうんです。
やりたくない勉強をしているときなど、そうなりませんか?
それではいけないので、そのときの自分の気持ちを大切にして、そろそろ飽きてきたなと思ったら運動をやめる。今日はやりたくないな、という日はやらない。だいたい私の集中力は30分くらいがマックスなので、普段は30分以内に収めています。
逆に、場所を変えて気持ちの良い環境で運動をできるときは、もっと長く続ける場合もありますし。その時々の体調など、自分の声を聴いて運動をしています。
―運動は、週にどのくらいの頻度でされているんですか?
だいたい週に3〜4回は運動をしているでしょうか?今日はあまり運動できないなと思ったときには、「ながら運動」をいかに沢山するかを意識しています。
例えば、歩くときに腕を振る幅が小さいのと大きいのでは、積み重ねていくと消費カロリーが全然違いますよね。他にも、股関節を使わずベタベタ歩くよりも股関節をちゃんと使って歩いた方が運動量は多くなります。今日は一駅多く歩こうかな、とか、エスカレーターではなく階段を使ってみようかな、とか、その程度でも習慣にしていくことがとても大切なのではないかと思います。
自分はどんな生き方をしたいのか?考え抜いて見出した今のスタイル。
―過去と比べて、運動について考え方に変化はありましたか?
変化だらけです。以前は、トレーニングをいかにハードにやり、食事制限をいかにハードにやるかが大切で、体作りにおいてそれこそが正しいこと、と思っていました。けれどいまは、自分は今どう思っているのか、何が食べたくて何がしたくて、いまどういう状況なのか(疲れてきたのか、集中力が切れてきたのか)など、体調面も含め、自分自身に敏感になりましたね。
―そのように考え方が変わったきっかけは何だったのでしょうか?
ずっと出ていたボディビルやフィギュアコンテストに出場するのをやめたときに、無理を続けてきた反動で摂食障害になってしまったことです。今思えば、もしかしたらやめる前からなっていたのかもしれません。
そこで気づいたのが、今までと同じストイックな生活を続けていくならば、これからも太ったら食事制限をして運動をして、というサイクルを繰り返すことになるということ。けれど、果たしてそのスタイルが自分が今後生きていくうえで正しいのかと考えると、そうは思えないということでした。
もちろん、ストイックな生活を否定するわけではありません。ストイックな生活に幸せを感じる人もいると思いますし、自然にできる人はやって良いことだと思います。
でも、自分は今後どうしていきたいかと考えたときに、普通にみんなと遊んで騒いでお酒も飲んで、好きなものを食べる生活をしたい、そしてそういった生活の中で、健康であるための過ごし方を大切にしたいと思ったんです。これは、自分の中でとても大きな変化でした。
マネージャー業を経験したからこそ、自分にできること。
―藤田さんが、いまのフィットネスの世界に入ったきっかけは何だったんでしょうか?
ずっとマネージャー業をしていたんですが、そこで何もできない自分にもどかしさを感じて。トレーナーという仕事に携わったら、もっと自分に出来ることが増えるんじゃないかなと思ったんです。
でも、マネージャー時代に選手の話を沢山聞いてきたからこそ、「この人本当はこう言いたいんだろうな」とか、「きっとこれが本音なんだけど言えないんだろうな」というのがわかるようになってきたとも思っています。
マネージャーをしていた当時はすごくつらかったのだけれど、そういった経験がもう(マネージャー業で得たものの)全てと言っても過言ではないですね。
―いま1番モチベーションになっていることを教えてください。
私のクライアントはアスリートの方々が多いんですよね。例えば女子ボクシング4階級王者の藤岡奈穂子さんとか。自分が指導をした選手がこうやって結果を持ってきてくれることは、明確なモチベーションになっています。
アスリートではなく一般の方でも、例えばミスコンのファイナリストに選出されたなど、目に見えて結果が出ている方がいて。きれいになっていく過程でとても自信がついていく様子が見えることなども、やっぱりモチベーションになりますね。
―運動について読者におススメしたいことはありますか?
1つは、運動をすることでどうなりたいかを明確に描くこと。もう1つは、自分自身の体や心にもう少し敏感になることでしょうか。
今やっている方法しか選択肢がないということはまずないので、体調や、その運動をしていて気持ちが良いのかなど含め、自分に1番合った方法を探してみてほしいです。
つらくてつらくてしょうがないけど言われているからやっている、というのであれば、それは個人的にはちょっと違うんじゃないかな、と思います。
#Nutrition
自分がいま本当に食べたいものは何だろうか?日々の食事に問いかけを。
―藤田さんが、日ごろ食事で気を付けていることはありますか?
何が食べたいのかをよく考えます。もう少し具体的に言うと、自分がいまなんとなく食べようとしているものは、本当に食べたいものなのかどうかを考えるんです。
よく、コンビニに行くとなんとなく買ってしまうものってありませんか?
私も学生の頃は、よくミルクティーかカフェオレを買っていました。こういう時に、一度自分に問いかけるんです。これって本当に飲みたい?ただルーティンになってるだけじゃないの?って。このように一度立ち止まって考えると、「やっぱりちょっとやめておこうかな」と思うことがあるんです。
逆に、カゴの中に欲しいものを全部入れて「さてどれが欲しいかな?」と考えてみることもあります。
そうやって、本当にどれが食べたいかを考えながらいらない商品を戻していくと、全部かごからなくなってしまうこともたまにあって。「あ、自分実は何も食べたくなかったんだ」とそこで初めて気づくんですよね。
料理も、食べたいときに食べたいものをつくるけど、それも無理をしないようにしています。料理をしたくない気分なら、どこかで食べたり買ったりすればよい。とにかく無理をしないことです。
無理をすると、だんだんと食べなくていいやと思ってしまうこともあるので。これも、自分の心の声を素直に聴くことですね。
健康ブームで不健康?自分自身で選択することを大切に。
―おススメの食品や調味料はありますか?
最近のお気に入りは、茅乃舎(かやのや)の煎り酒。あとは、トリュフ塩もお気に入りです。
お塩にはこだわりがあって、気分や料理に合わせて色々と使い分けています。食塩と自然の岩塩ではミネラルのバランスが全然違って、むくみやすさにも関わるので意識しています。食塩はやっぱりむくみやすいですよ。いいお塩はお値段も高めですが、一度買うと減るのも遅いし長く使えるので、結局そうでもないと思います。
―食事や栄養摂取で過去に失敗談があれば教えてください。
1番やっちゃったなと思うのが、極端な食事制限で大幅に体重を変動させてしまったことです。1ヶ月で12キロ体重を落としたのだけど、急に落としたものだから、全然かっこいいカラダにも仕上がらず。
しかもそのあと、3日で15キロ太ったんですよ。もう別人ですよね。その頃は、体型変化が激しすぎて、人に会っても気づいてもらえずにスルーされることも多かったです。
―健康ブームが続いていますが、何か気になることはありますか?
健康ブームといえば、お客様を見ていて、健康ブームに乗っかって不健康になってしまう女性が多いような気がします。
例えば、マクロビオティックや菜食主義、精製した炭水化物はとりません、など、健康ブームに即してこだわりを持たれている方が多いのだけれど、それによって冷え性になったり、老化が加速したり、生理が止まってしまう方が多いです。極端な食事制限もそのような原因のひとつになっています。
そういった姿を見ていると、皆さん健康になりたくて色々と取り組まれているはずなのに、なんだか本末転倒な気がして。食べてはいけないものや体に悪いものって、自然界の中ではそんなにないと私は思っています。
だからこそ、変なルールに縛られずに、何を食べたいのか、何が自分に必要なのかをちゃんと考えて選択するほうが大事なのではないでしょうか。そうすれば、きっと健康に良くない食べ方もあまりしないはずです。
#Rest
ストレッチは、自分の心の声を聴きながら自然体で。
―日ごろ、睡眠・ボディケア・休養で気を付けていることはありますか?
体が重いときにストレッチをするくらいでしょうか。睡眠をとるときに気にかけていることは、、特に気にかけてないです。(笑) いけないと思いつつ、なかなか改善できないですね。
ストレッチの際には、股関節まわりを1番重点的にやっています。1番大きい関節なので、ここをちゃんと動かしてあげることによって、血流がよくなったり老廃物が流れやすくなったりして、身体が軽くなりやすいのではないかと思います。
―ストレッチは、どういったタイミングでしていらっしゃるのでしょうか?
以前は運動の前後にしたほうがいいと考えていましたが、今は、それこそ体調が優れないときや、体がちょっと重いなと感じたときなどに積極的にしていますね。
自分をカッコよく見せるとか筋肉をつけるためのストレッチというよりも、自分の心の声を聴いて、自然体で。自分が今どうしたいのかを知るのが1番大事かなと思っています。
―おススメのボディケア方法があれば教えてください。
ZAAPというネックレスがおススメです。このネックレスをつけると、自律神経を整えてくれたり、電磁波をカットしてくれたりするんですよ。しかもデザインがかわいくて身につけやすいんです!うちのアスリートたちも、けっこうみんな使っています。
先日試験のために丸二日がっつり勉強をしたのだけど、いつもだと頭や首が痛くなるところが、これをつけたら全然痛くならずに集中して取り組むことが出来ました。一度買ったら永久に使えるところもおススメポイントですね。
休養は、大事だけど1番上手くいってないところ。
―過去と比べて休養についての考え方に変化はありますか?
過去は会社員だったので決まったお休みがあったけれど、いまは自分でお休みを決められるし、好きなことを仕事にしているのもあって、仕事なのか遊びなのか、そういった線引きが曖昧になったような気がします。
―藤田さんにとって休養はどのような位置づけですか?
私にとって休養は、大事なんだけど、1番うまくいってないところかな。少しずつ、自然にできる範囲でよりよい休養をとれるようになりたいです。
休養とは少し話が変わりますが、これからもトレーナーとして、コンサルタントとして活動するにあたって、トレーニングを通じてもっと視野を広く持ちたいと思っています。だからこそ、人付き合いもトレーナーの世界に閉じずに、これからも色々な人と関わっていきたいです。
藤田ダニエラ裕子
ブラジル・サンパウロ出身。
ブラジル及び日本で格闘技選手の通訳兼マネージャーを経験した後、2009年から江崎グリコパワープロダクションで、アスリートの栄養指導を担当。パーソナルトレーナーとしても、格闘技道場オフィシャルトレーナー、日本代表チームのコンディショニングコーチを務めた。また、フィギュアコンテストに出場し、第1回美と健康の祭典シャイニークイーンコンテスト優勝、11年日米親善セントラルフィットネスBODY BUILDING & FIGURE4位。現在はパーソナルトレーナーに専念し、スポーツ選手やモデル、ミスコンテスト・ファイナリストを中心に指導するとともに、パーソナルトレーナーのための研修も多数行う。
資格:NESTA認定パーソナルフィットネストレーナー
コーチング心理学教会認定コミュニケーション心理士
DNAヘルスコンサルタント
江崎グリコパワープロダクション栄養アドバイザー